pleasure 〜3〜
誰かの声で眠りから引き戻される・・・でも朝日が悪魔のルルーシュには眩しすぎてまたきつく目をつぶる・・。 「・・・んっ!」 口から体に入って来る生気それと共に駆け巡る快感。 「・・・やっ・・めろっ!!」 押し返してたその相手は昨日会った男、枢木スザクだった。 「やっと起きた・・」 笑って言うスザクに荒れた呼吸でルルーシュが睨み付ける。 「お前っ・・・何してるんだっ!!」 目覚めたルルーシュは自分の状況に驚かされた。 「ルルーシュよく寝てるからどこまで起きないかなと思って」 そう悪びれることなく笑顔で答えるスザクにルルーシュは青ざめながら怒鳴る 「こ・・・!こんな事してタダで済むと思うなよ!!さっさと俺の上から退け!!」 唇を拭いながらスザクの体を押し退けるとその腕をスザクに掴まれ、また布団に押し戻される。 「こうしたら俺どうされるの・・?何も出来ないくせに・・・」 そういうスザクの表情はとても楽しそうに笑っていた・・・。 「は・・離せよ・・・!」 掴まれている腕はびくともしない・・そしてスザクの瞳は自分をじっと見つめているそれは本当に何も出来ない自分を認めさせるようで・・・その吸い込まれそうな瞳をみているのが嫌で視線を逸らす。 「離して、欲しい・・・??」 耳元でそういわれると体に熱を帯びる・・。そんなスザクに会うまで感じた事の無い感覚に耐えながらスザクに反抗する。 「当り・・前だ・・・!!」 「そうかな・・・ルルーシュの顔見る限りそうして欲しくなさそうなんだけどな・・すごく可愛い顔してる・・。」 スザクの表情が意地悪そうな笑みから優しい様な表情になったのを見てルルーシュは自分の顔に熱を感じる・・・ドキドキと鼓動を打つ自分の胸の音が大きくなりそしてだんだんと近づくスザクの綺麗な緑色の瞳・・・それを自分の意思では避けようとは思えず・・。 「ふ・・・・んっ・・。」 唇が重ねられてまたあの甘い感覚が押し寄せる・・・でもふと思う。 「やっ・・な、何するんだ・・・!」 その手に気付いたルルーシュが顔を赤らめ拒否をする。 「あれ・・?こうゆうことした事ないの?」 あまりの初々しい反応にスザクが驚き手を離す。 「うるさい・・!こんな事する必要なんて今まで無かったんだっ!!」 悪魔は欲望に素直な種族だからしてない奴は珍しい…かも知れないが本当にそうする必要が無かったのだ・・。少しの術で人間は簡単に魅了されるし、同じ悪魔同士交われば魔力を上げる事も出来るが自分の方がほとんど魔力が上だった…だからそんな事本当に必要なかった。 そんな事を思いながらスザクの下から退こうとするルルーシュをスザクが引き止める 「誰もやめるなんて言ってないんだから動いちゃ駄目だよ」 引き止められて組み敷かれると濃厚な口づけをされる・・・陰湿な音が耳に響き思考を奪う。 「・・やっ、めろっ!どうしてこんな事するんだっ!」 キスの途中で何とか発したルルーシュの言葉・・・それを聞きスザクの表情が変わる。 「どうして・・・?そんなの決まってる・・・君が欲しいからだ。」 ニヤリと笑うスザクに抵抗したいのに身動きが取れない・・・これは、何?? スザクは動かず抵抗しないルルーシュの体をまた触り始める・・その触られる感覚はとても気持ちいい・・・でも・・・!! 「嫌だ・・・!や・・めて!あっ・・・ふぅっ・・いや・・だ!!」 悔しさか何かわからない今まで感じた事無い感覚に戸惑い拒絶するルルーシュの瞳に涙が滲む。 「いい顔だね・・ルルーシュ。もっとそんな顔・・・見せて」 スザクは低い声で囁く・・・初めて聞くその声に体がカッと熱くなる・・・自分はこの人物に抵抗できない・・・こんな屈辱的なことをされているのに・・人間なんかに・・・。
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