注意!
・スザクがヘタレです。
・ルルーシュを小悪魔的にしたつもりです(?)
・ルルーシュが少しキャラ崩壊w^p^;
・お酒ネタという何番煎じorz
・平和なギアス。
・むしろギアスっておいしいの?←
以上の事が大丈夫。そして押せ押せルルーシュと鈍くてヘタレなスザクが好きな方は下からどうぞ!!↓




誕生日プレゼントは…?〜 へタレスザク×小悪魔(?)ルル 〜




気がつけば一年の終わりが近づく12月・・慌しいような毎日が過ぎていく学園生活。そして好きな人の誕生日が近づくというなんとも落ち着かない今日この頃・・・。
枢木スザクはそんなそわそわとした気持ちをここ数日送っているその訳は・・


「お前がいいな」


誕生日プレゼントは何が良いかと友達・・親友いや、恋焦がれている相手に聞いたらそう返ってきた。それの意味を問いただす前にその人物。ルルーシュ・ランペルージは顔色も変えずに食堂に向かっていってしまって自分はその場にしばらく立ち尽くすことになったのだ。

あれはどういった意味だったのか考えれば考えるほどわからなくなっていく。
・単に自分に誕生日を祝ってもらえばいいという意味。
(この確立が一番か・・・)
・自分が選んだプレゼントなら何でも良い
(コレもありえる・・)
・ルルーシュも僕が好きでそういう関係に・・
(・・・ありえない・・。)

でもこんな考えをくるくるとしているがもっともありえない3番目に一番期待を馳せている自分・・・。なんて自分に都合のいいようにしか考えられない頭なんだ。
大体恋愛事に興味のないルルーシュがそんな事を思うはずもないのに・・。万が一考えてあの言葉を言ってるんだとしたらとんだ曲者だ・・。

結局自分の頭で悩み続けても答え等でなくて誕生日前日・・12月4日に開かれたミレイ会長主催の生徒会執行の誕生会に参加していた。

「誕生日イヴおめでとーぉ!」

生徒会メンバーのみでクラブハウスの広間で小さくも盛大な誕生会。

「イヴって・・使い方間違っていると思いますよ会長」

「そんな細かい事気にしないのっおめでたい事は楽しければいいのっ☆」

会長とルルーシュの日常的な会話に皆で笑いあった。

そして、お祝いと称してお酒なども口にしたメンバーは夜も更けてくるとその場でつぶれてしまった。

「まったく・・主役の俺が何でこんな事しなやいけないんだろうな」

飲みつぶれている皆に毛布を掛け床暖のスイッチを入れながらルルーシュがぼやくがその顔はとても幸せそうだ。

「ハハっそうだね。ところで今日はナナリーが居なかったけど・・何かあった?」

「あ〜・・少し熱っぽいからって部屋で寝ているんだ・・」

「そっかそれは残念だね・・ナナリー大丈夫?」

ルルーシュの事だナナリーが熱とわかってはじめはこのパーティーを欠席して一晩中ナナリーについているといったのをきっとナナリーが咎めたのだろう・・
でなければここにルルーシュはいない。

「あぁ・・サヨコさんに着いていてもらってるし微熱だったからな・・それに明日はナナリーが俺の為に何か用意してくれているらしいから・・」

「そうなんだ!よかったね」

嬉しそうなルルーシュの顔を見てつられて笑顔になってしまう・・笑顔というよりも破顔かもしれないが・・

「あ!そうだっ!ナナリーがもし明日お前の都合があいていたら来てほしいといっていたんだが・・」

「えっ明日?!来てもいいの?」

「駄目な事なんかあるのか?」

意外な誘いに正直戸惑った・・ルルーシュがナナリーと2人っきりの誕生日会の邪魔になるような僕を歓迎してくれている・・・これはカン違いじゃないのだろうか・・・?

「な・・ないない!!明日も来るよっ!」

「そっか・・良かった」

う・・そんな笑顔で言わないでほしい・・。色々と我慢している僕の事をルルーシュは絶対わかっていないんだろうな・・。

「あ・・都合がよければお前もこのまま泊まっていくか?また明日来るのも泊まるのもあまり変わらないぞ」

「え・・」

「どうした・変な顔して??」

「い、いや・・なんでもないです・・・」

「じゃぁ泊まっていくんだな。それなら俺の部屋で呑みなおそう。いいものがあるんだ」

笑顔で言うルルーシュは本当に何もわかってないな・・。

はぁと少しのため息をついてルルーシュの後を追いかける

ルルーシュの部屋で飲みながら話しているのは楽しかったが何か変に緊張をしてしまっていて飲んでも飲んでも酔った気になれなかった。
そんな僕とは反対にルルーシュははじめ呂律が回らなくなり今は目もとろんと溶けているような・・そして頬には赤みが・・・普段から周りの男子生徒・・いや、女子でさえも彼以上に色気がある人間を僕は知らない。そんな彼が今目の前で酔っ払って無防備な状態・・。
どこまで自分の理性が持つかなんて想像もつかない・・むしろもう今すぐにでも襲い掛かってしまいたい・・。でもそんな事をしてしまったらと・・頭の中で色々な声がしている自分の考えを正すべくルルーシュの部屋の窓を開けさせてもらった。
「ん〜・・風が気持ちいいなぁ〜すらくぅ・・」

あけた窓から冷たいとも取れる風が酔った体には心地よいらしくルルーシュが呂律の回らない少し甘えたような口調で言ってくる・・

「あ・・!そういえばお前は俺になにをくれるんら??」

「え・・あ、えと・・かばんの中に・・うわっ」

床に座っている体を預けるように密着してくるルルーシュに戸惑いながらかばんの方に手を伸ばすとそのまま押し倒される。

「え・・・?!」

予期していない事態に思考が止まる。

「俺は・・ちゃんとほしい物いったつもりだったのに・・なんでわかんないんだよぉ!すらくの馬鹿ぁ!」

「えぇ!!る、ルルーシュな、なんで泣いて・・えぇええ?!」

自分に馬乗りになって泣き始めてしまったルルーシュに驚き何も考えがまとまらない
自分の胸元で泣いているルルーシュの体を一様よしよしとなだめてみるが一向に泣き止まないルルーシュ・・
こんな風に酔っ払うルルーシュははじめてみた・・むしろよ酔った所を見ること事態初めてかもしれない。

「そ、そんな事言ったってルルーシュ僕がほしい物聞いたら「お前が良い」なんていうから僕さっぱりわからなくて・・」

言葉の終わりにガバっと急に起き上がるルルーシュ涙は流れていない物のその目にはウル売ると水が溜まっていた。

「ろうしてお前はそこまれ言われてわからないんらっ」

「え・・・だって・・!!」

しゃべろうと口を開いていたらその口はルルーシュの口に覆われた・・いきなりの事・・お酒のにおいと混ざって甘いような匂いがする・・・。
押し付けられただけの口を開きその中まで舌で嘗め回してしまいたい衝動が起きた所でその唇は離れてしまった。

「これでわかるだろう?」

鼻先がくっつくほどの距離で囁くルルーシュの瞳を見つめる・・

「う、ん・・」

「じゃぁ・・お前は俺のだ」

ふわりと微笑むルルーシュに頬をつかまれると自分の理性が切れる音がした

「る、ルルーシュ!!」

がばっと起き上がり抱き付く・・・・・が、

「すーzzz」


「(寝たっ・・・?!)」

絶妙なタイミングで寝てしまったルルーシュにどうこうできるはずがなくベッドへ運び、自分の理性を保つために皆が寝ている広間の隅で毛布に包まって寝てしまうしかなかった。


+++++++++++++++


次の日。

ナナリーが計画したルルーシュのバースデイパーティに少し寝不足感があったが出席した。
その時のルルーシュは今までと変わった様子もなく・・・昨日の出来事は忘れてしまっているようだった。

「スザクさん!手伝ってくださってありがとうございます。おかげでお兄様のお祝いが出来ました」

「そんな・・大した事してないから・・・」

「いえ、何より来てくださっただけでもお兄様嬉しそうですし・・」

「ナナリーが開いてくれたパーティーだから嬉しかったんだよ」

ニコニコと楽しそうに話すナナリーにルルーシュが嬉しに言う。それを見ると昨日の事はやっぱり酔っ払いの戯言か・・と肩を落としてしまいたくなった。
そのまま3人で色々な話をしていてすっかり日も暮れてしまいまた返れない時間になるのも。と思い帰る意思を伝えるとナナリーは片付けを始めるからとルルーシュに自分を見送る様にいってキッチンへ行ってしまった。

玄関先まで着くと「またな」というルルーシュ。

「うん!またね・・・あ!そうだ。忘れる所だった」

いいながらかばんの中をごそごそと漁り綺麗に包装された包みを出した

「はい!これ・・誕生日おめでとうルルーシュ・・!」

ルルーシュがその包みを見て一瞬目を丸くしたがすぐに笑みに変わり

「ありがとう。スザク」

と言った。

「ううん・・じゃあ、またね」

そういって歩き出した時にルルーシュから「お前から二つ目のプレゼントだな・・」と言われ振り返ったがその時にはもう扉は閉められた後だった・・。

聞き間違いでも空耳でもないその確かな声に今日から僕は今まで以上に苦悩しそうだ・・。





END





100218   修正。ルルーシュがわんわん泣くのってかわいいと思うんだ!!←ぇ;;