・無印25話からの捏造
・監禁、暴力の表現あり!
・ぬるい性描写もあり!
・もう色々注意!←







DOUBLE







(今…何時だ?というよりも今日は何日だ…?)

神根島でスザクと対峙して…俺は仮面を打ち抜かれて…銃口を向け合い…その後…どうなったんだ?記憶が曖昧な所からすると気絶でもしたのだろう…。
気がついた時にはこの部屋にいた。
目と手足の自由を奪われ場所を特定出来ない。唯一口枷は無かったがその理由も直ぐわかった。

「お前は何故ゼロになんか…っ」

スザクが俺に尋問する為だった。同じ質問が繰り返される…

「何故ゼロに」「何故ギアスなんか」「何故ユフィを」「何故…」「何故…」

繰り返される言葉に俺は何も答えなかった。
答えない俺をスザクは容赦なく殴る、蹴る…殴られるたびに聞いた事のない音が鳴る。
でもそれが自分の事ではない様な…痛みはあるのだがそれがとても遠い感覚で…まるで嫌な夢でも見てるようだった。

スザクは殴った後は必ず手当てをする、謝りながら…

「痛かったよね…ごめん…」

まるで別人だ。
その差が一番耐えられなかった…
学園生活を送ったつかの間の幸せな日々を思い出させるようなスザクの口ぶり…。
怪我の手当てが終わるとスザクの雰囲気が一変した。

「でも君の痛がる声…すごく興奮する…っ」

吐息混じりに耳元で囁くスザクに悪寒が走る。
熱のこもった指が手当ての為に露出していた上半身をなぞる…
視覚を遮られている事で耳と肌からの刺激が過敏に身体に入る。

性の対象として欲情される意味がわからなかった。男同士だっそれに…俺はゼロでユフィの仇…でも友達だった…少なくとも俺はそう思っていた。

「ボクね…ルルーシュにいつも触りたかったんだ」

「こういう感情持つのがおかしい事だってわかってたけど…君がこんなに綺麗なのがいけないよね…?」

初めて触れてきた時スザクが言った言葉だ。
スザクは俺のことを『友達』と思ってもいなかったんだ…そういう目で見て見下していたのだ…
裏切られたと思うのは間違いだ…俺もスザクを騙していた。
これはその罰か…?
覚悟はあった…覚悟をしていても耐えられない現実もあった…でも今はもうただただこの酷い夢から覚めたい…。

繰り返される暴力と非常な扱いは時が経つに連れて段々と慣れていく身体と心…。
拒否がないとわかるとスザクは拘束を少しづつ解いてくれた。
足、腕…最後に目を覆っていた包帯…でもその包帯をとった後、スザクから暴力は無くなった。
ただ今までよりも激しく犯される何度も何度も…俺が暴力よりもその行為の方が屈辱的だと悟ったからかはよくわからないが気分で変わるスザクの抱き方がとてもいやだ…特にいやなのは優しく慈しむ様に扱われるのがイヤだった。暴力的に虐げられる方がまだマシだった…
これは心が壊される…まるで大切だといわれる錯覚がする…そんなわけ絶対ないのに…。

体も心も疲れ果てた…ココからどうやって逃げれば良いのか・・・もう何も考えたくない、忘れてしまいたい…。
ふと鏡の中の自分と目が合う…



+++++++++++++++++++++++++

ゼロを捕らえた俺はブリタニア皇帝の騎士「ナイトオブラウンズ」の7番目の称号を手に入れた。
それと同時に任務も与えられた、ゼロであるルルーシュの尋問と監視…ゼロに対する事を全て一任された。
はじめは嫌悪でしかなかったそれは俺を困惑させた。
視覚を奪う包帯の下には忌々しいギアスを持つ瞳…それがあるのはわかっているのに自分の視覚で捕らえているのは手足の自由を奪われた弱々しいルルーシュの姿なのだ。
質問に答える声も口調もルルーシュそのまま…怒りと困惑…その怒りのままに殴った後には後悔が押し寄せてくる。
僕は君を守りたかったのにその僕が君を痛めつけている…ゼロであるルルーシュはこの罰を受けるのは当然…
ゼロとルルーシュ、どうしても一つのものと受け入れられない自分が狭間で揺れ動く。
その時の感情でルルーシュに触れた、その時の感情でゼロを殴った…
自分が壊れない様に…ルルーシュが、ゼロが壊れるように・・・?

違う。壊したかったわけじゃない…話したかった・理由を聞きたかった・話して欲しかった…言い訳でも何でもしてくれれば良かったのに…
君からは沈黙か嘘しか出てこない…本心なんてまったく見えない…少しでも見せてくれたら…聞かせてくれたら君を壊さずに済んだのに…もう戻れない。
このまま僕は君を壊すし、君はボクに壊される…。
君が壊れたらボクも壊れるしかない…僕の世界は君だから…

いつも立ち止まる自分の部屋の前憎しみと愛しさで心が破裂しそうになる・・・それでも動く手と身体。
扉が開くと飛び込んでくるのはベッドの上で本を読んでる美しい人…その瞳にあった忌まわしい印はもうない。
綺麗な紫水晶は濁りも淀みもない…まるで何も知らない子供のような瞳で僕へ向けられ微笑む。

「お帰りスザク」

にっこりと微笑むルルーシュは何も覚えていない…ユフィの事も、日本とブリタニアの戦争も…彼の一番大切なナナリーの事も…
ただ俺の事だけはスザクと呼ぶ…でも昔の事を覚えてるわけじゃない、ただこうしてこの部屋に帰ってくるのが僕だという事・この部屋だけがルルーシュの世界…ルルーシュの世界には僕一人だという事。
どうしてこんな事になってしまったのだろう。僕はただ…君をわかりたかっただけなのに、もう君を一生わかる事が出来ない…でも僕は、僕だけが君の世界でいられる。
君をずっとこのまま守っていける…

今僕はこんなにも幸せだよ…ルルーシュ。

扉が閉まる瞬間スザクの口元に密かにできる笑み…その笑みの二つの意味は…?

 


意味わからない感じになってしまったorz
ブログの方であとがきで補完しています…気になってくれた方はそちらも見ていただけると
「あ〜この馬鹿はこういう風に思って書いたのね…わからんわぼけ!」となって頂けると思います←