pleasure 〜6〜
走り出した車の中ルルーシュは初めて乗るその物の中で不条理なこれまでの出来事を思い出し何で自分がこの男に言われたとおりの服を着てここにいるのかと思う・・・。 「ルルーシュはなに来ても似合うね」 人の良さそうな笑みで話しかけてくるスザク・・・ そうだ・・もとはこの笑顔に騙されたのだ・・・きっとそうだ・・!そう思うルルーシュは褒められた事なんかどうでも良くスザクを横目で見るとプイっと窓の外を向く 「?・・・そういう反抗的な態度取るのやめた方がいいと思うよ?」 ルルーシュのわかりやすい態度に人のよさそうな微笑みがにやりと一変し、ぐいっと腰を引かれる 腰を引かれバランスを崩したルルーシュは広い座席に倒される 「いたっ・・・何するんだ!!」 キーっとスザクに毛を逆立てるルルーシュ 「もう君は俺のなんだから・・・そんなに抵抗しないでよ」 唇が触れるくらい顔を近づけてスザクがルルーシュに言う その顔を手で押し返そうとルルーシュが尚も抵抗する 「誰がお前の物か・・!近づくな!離れろっ!!」 「・・・・・・」 スザクが無言になり恐怖を感じる 「(・・はっなんでこんな子供怖いと思うんだ・・!だめだぞ俺!!しっかりしろ!!)」 そんな風に思い頭をぶんぶんと振り思考を保つ 「・・・君は本当に色々な顔するね・・・可愛い・・特に怖がってる顔・・ぞくぞくする」 「・・ひっ」 そのスザクの妖しく微笑む表情に無意識に小さく悲鳴が出る キィーっと軽いブレーキ音がして車が止まる 『スザク様つきました。』 後部座席についたスピーカーから運転手の声がする。 「あぁ、ありがとう・・・」 運転手に軽く礼を言うスザクはそのまま続けてルルーシュに言葉をかけてくる 「残念・・・このままここでするのもよかったのにね」 その言葉を聞きルルーシュはスザクからザッとすごい勢いではなれる 離れてからもスザクを威嚇するように睨み付ける 「す・・するって・・・?!な、何の話してるんだ・・・!」 青ざめた顔でスザクに叫ぶように言葉を発する 「まぁいいよ、とりあえず早く降りて学校遅れてるんだから」 スザクは運転手が開けたドアからさっと降りルルーシュを急かす ―――――――――――――――――― 「はじめまして・・・ルルーシュ・ランペルージ・・です・・・。」 教室の一番前で自己紹介をさせられているルルーシュ・・・ 学校に付き理事長のアッシュフォードという人物と親しそうに話ているスザクは別人かと思った・・・ 何故こんなに人が変わるのか・・・・ルルーシュはその時またスザクという男を尚一層信じられなくなっていた。 ルルーシュが自己紹介をしていると教室からは男女問わず色々な声が上がっていた。 時期はずれな転校生・・・加えてルルーシュの外見に教室全体が見惚れた。教師までもルルーシュが自己紹介が終わったのにも気付かず惚けていた。 「あ、あの・・・」 それに耐え切れなくなったルルーシュが惚けている教師に声をかける 「はっ・・・あ、えと・・ランペルージ君は本国から枢木君のお宅にホームステイしに来ている短期留学生だ。3ヶ月間わからないことが多いだろうから助けてあげるように・・・席は・・・ちょうど枢木君の隣が空いているからそこで・・・」 スザクがそんな設定にしたらしく…ここにいる大人はこいつの思うように動くのかとも思ってしまう・・。何故皆疑わないのか・・・かといって悪魔ということを人間が信じるわけがないんだが・・・ルルーシュが頭の中で考えをめぐらせる。 教師は教育者としての顔を取り戻しルルーシュの紹介を終えると授業の準備をはじめる。 教室を前から歩いていくとそれに合わせてクラス全体がルルーシュに目線を向ける 「(・・・なんでこいつら見てくるんだ・・・まさか俺が悪魔だと・・・?いや・・今はそんな容姿でばれるようなところは・・・)」 ルルーシュが視線の意味を理解できてなくその視線に痛さを憶える カタンっ・・・ 席に着くと隣にいるスザクが話しかけてくる 「学校では1人になるなよ・・・」 忠告の様に言ってくるスザク 「・・・え?」 「じゃぁ授業はじめるぞ〜」 「なぜ?」と聞き返す前に教師の言葉で遮られる・・・。 そうして始まった授業中でもルルーシュをちらちらと盗み見る生徒が多数いた。 その様子を見てスザクはくすくすと楽しそうな悪い笑みをこぼすのだ・・ +++++++++++++++++ 休み時間になりスザクがルルーシュの腕を引っ張りトイレの個室に連れ込む 「っ・・・はなせっ!!なんだ急に・・・!」 掴まれている腕をやっとの事で振り払うルルーシュ 「なんだって・・・朝の続き。」 当たり前だろうと言うスザクにまたルルーシュがぐっと引き身を取る 「つづきって・・・俺は嫌だっ!」 朝された事を思い出し一瞬青ざめ紅潮するそんなルルーシュの顔を見るとスザクはまた嗜虐心を煽られる気持ちになる。 「ほら・・・その顔そんな顔したらもうガマンできなくなる・・・」 個室の壁にルルーシュを押し付け学生服の裾から手をいれ肌理の細かい滑らかな肌を撫でる 「ふぁ・・やっ!!」 「しー・・・声出すと誰かに聞かれるよ?」 わざとらしく口元に指を当ててそういうスザクの表情は「楽しそう」この一言だった・・・。 10/02/08 修正。 |