pleasure
















 

〜8〜









ルルーシュは夢を見た・・・普段寝るのは休息の為。
大体あまり疲れなんて感じる事のない悪魔の身体…寝る事を重視していないのにそれをも無視して酷使しているこの身体・・・限界が来ているのではないかと疑ってしまうが満ちている魔力がそうでない事を教える・・・

「・・・しゅ!・・・・ーシュ!!」

誰かが名前を呼んでいる・・・何か聞き覚えのある声だな・・・

「おい!ルルーシュ聞こえているかっ?」


―この声は…―


「なんだ!うるさいっ!・・・・あれ??」

しつこく名前を呼ばれ目覚めた気がしたのにそこには誰もいなかった。

「ここは…どこだ??」

真っ白な天井に見覚えなんてなく寝ているベットの周りはカーテンで仕切られている…そのカーテンを開けて窓の外を見ると朝通った校庭にみえるが・・・まだ学校の中なのか・・・?
薬品の匂いのする変わった部屋・・・。

さっきまで狭い個室でスザクに良い様にされていた気がするが・・・

「・・・・っ!!」

そんな事を1人思い出してカーッと顔に熱がこもる

「(あ・・・あの後どうしたんだ・・・?お、覚えていない・・・)」

体はやけにさっぱりしている事からスザクが処理したんだろう・・・どう処理したのか、ここまでどうやってきたのか考えるだけで頭が痛くなる。羞恥をどこかへ逃がすようにベットで一通りのたうちまわるルルーシュ…その行動で一様落ち着くと疑問が沸いてくる…

「(…何であいつ。こんな事ばっかりするんだろう…)」

ルルーシュはスザクがどうして自分にこんな行為をしてくるかわからなかったが一番わからないのは悪魔だと知っていて家においておくスザクの神経だ・・・学校まで行かせて・・・本当に何考えてるんだ・・?

頭をフル回転させるがそれらしい答えを導き出せない・・・。
スザクについて知っている事が少なすぎる・・・


「何で俺・・・・ここにいるんだろ・・・」

ポツリとルルーシュの口から出た言葉だった。


―ガラガラッ―


部屋のドアが開く音がした

その音が聞こえた。と思ったら一気にザッと閉められていたカーテンが開かれた

その開かれた音にビクッとなったがそこに立っていた人物にもかなりビクついた


「あ、ルルーシュ起きてたんだ」

人の良い笑みをみせているスザク・・・

「スザク・・・」

無意識に身構えるルルーシュ・・

「ん?・・・どうしたの?具合でも悪い??」

その不自然な様子にスザクが心配そうに聞きルルーシュに触れる

「んっ・・・」

頬に手が当てられる感覚にビクッと反応してしまう…ルルーシュにとってスザクに触れられるのはとても強い刺激になってしまっている・・・そんな自分にまた嫌気がさす

「・・少し熱いかな?・・今日はもう帰ろうか・・」

ルルーシュの額から手を離し胸ポケットの携帯を取り出し迎えの車を呼びはじめる

「(あれ・・?心配されてるのか??)」

スザクのその様子をみて不思議な表情をするルルーシュ

―パタンっ―

携帯を閉じルルーシュの視線に気付く

「?・・・どうしたの?そんなに見つめて」

少し意地悪そうな笑みはいつものままにルルーシュに聞いてくるスザク

「み・・!みつめてなんかいないっ!・・折角学校着たのにこんなすぐ帰っていいのか?授業受けないといけないのでわ・・・」

どこかまじめな様に聞こえるその言葉にスザクが吹き出す

「ぷっ・・・ははは!」

「な・・・なぜ笑う・・!」

心配をしていってやったのに突然笑い出したスザクに苛立ちを覚える

「ハハ・・・ご、ごめん・・・なんかあんまりにも悪魔らしくないというか・・・まじめるぎると言うか・・・」

笑いが止められない様子のスザクに余計に腹が立つ・・・それよりも無意識にスザクを心配して出た言葉に自分で絶望した・・・なんでこんな奴の心配なんかしているんだ・・・!

こぶしを握り締めながら悔しそうに唇を噛み締めるルルーシュ

「もういいっ・・かえるっ!!うわっ」

「とっ・・・はいはい。」

はき捨てる様にルルーシュがいい放ちベットから飛び降りる様に降りると腰に思うように力が入らず少よろめいてしまう・・・そのルルーシュをスザクが抱きとめ優しく微笑み仕方なさそうにいう。






10/02/08   修正。流されルルーシュ・・・スザク相手なら簡単に懐柔されると思う。