秒読み



注意!!
・ルルーシュがギアスなし
・男娼+ヤンデレ的な…
・話の流れが本編沿い・・?
・モブルル表現がありますのでご注意!!
・話が私にしてはシリアスなので自分の精神状態維持の為一話一話が物凄い短いです。
スザクが・・・ユフィの騎士・・・・。
別にそれは俺にとってはたいした事じゃない・・・むしろ友達としては喜ばなければならない・・・

でもそれを聞いたとき・・・俺の中で何かが壊れてしまったんだ・・・・。


7年前俺は確かにブリタニアを壊すとスザクに伝えた・・・なのにスザクはその意味をちっともわかっていないんだ・・・
なんでその中にお前がいる・・・なんで俺の・・・ナナリーの・・・俺達のそばにいてくれないんだ・・・。


〜秒読み〜




「今日の分な・・・また頼むよ。」

そういって金を渡してくる男・・・。
またはじめてしまった・・・最近はやってなかったのに・・・いや、やらずにすんでいたのに。

俺にはやらなければいけないことがある・・・「ブリタニアを壊す」事・・・。
その為にはなんでもするつもりで今もその為の資金集めでこの行為をしている。別に資金集めはこれじゃなくてもいくらでも手はある…でも、これが自分に合っている様な気がするんだ。自分は少しおかしいのかもしれない・・・ただ最近それがなかったのは7年振りに再会した幼馴染がいた為か…。あいつとあってから自分も精神的に落ち着けた。が、それも今となってはどうでも良い・・・

数日前――――
テレビから伝えられたのはブリタニア第三皇女ユーフェミア・リ・ブリタニアの専属騎士発表の会見。その画面に映し出されたスザク・・・もう何がなんだかわからなかった。その会見が終わってからもテレビではスザクがユフィの騎士になるまでの馴れ初めのような話がされていた…

偶然遠征中のスザクがユフィーを救ったと…そんなどこかのドラマの様な出会いがあるのかと思うほどの出来た話・・・。
その話をテレビ越しに聞く感じは耳を通り抜けるかのように…でも頭にがんがんと響きながら刻まれる様に入ってきた。

こうなったら早く…一刻も早く…作戦を実行しなければ…そう思ってまたはじめるこの行為。
貴族相手ならそういった思考の人間がごろごろいる・・・ブリタニアの最近の政治状況を内面から聞ける事や数時間でこの金額がもらえるなら何も文句なんてないが…少し・・自分が壊れていく気持ちになる。

とりあえず資金さえ集まれば後は行動するだけ・・・それだけ。


かるく身支度を整え家路につく。

「雨・・・か」

外に出ると小雨が降っていたがあまり気にならなかった。
むしろさっきまでの自分の行いを流してくれ様におもえた・・・。でもこんな風に思う自分をあざ笑いたくなる気分にもなる…。

アッシュフォードのクラブハウスにつくと人影が見える・・・

「(!!・・・スザクっ!?)」

そこに立っていたのは傘も差さずにクラブハウスを見上げていたスザクだった・・・。
その姿を見つけて引き返そうとした時にスザクに見つかり声をかけられてしまう・・

「ルルーシュっ!!」

「あ、・・ああスザク・・・どうしたんだ?」

なるべく普段と変わらずに話し始める

「どうしたじゃないよ・・・最近学校来てないみたいじゃないか・・どうしたの?何かあった?」

心配そうに聞くスザクにルルーシュは苛立ちを覚える・・・

「(何かあったのは・・・お前の方だろう・・・)」

そう思いながらも何もいえないでいた・・・

「ルルーシュ・・・?・・・・!!!」

俯いて何も言わないルルーシュの肩にスザクが触れようとした時にスザクは見つけてしまう・・雨の中上はワイシャツ一枚という格好の違和感と先ほどまでの行為を表すような首筋につけられた赤い跡・・・。