秒読み







〜秒読み   3






強く降っていた雨が止みスザクが帰った後に自分のベットに身を投げ出した途端疲れがどっと来た。
何故自分はスザクに対してこんなにも臆病なのか・・・話す事も聞く事も怖い・・・。
だから突き放したいのにそうできない・・・。なんで・・・・

堂々巡りな事を考えているうちに眠りについてしまったルルーシュの見た夢は・・・

―――――――――――――――――

「おはよう。ルルーシュ。」

教室に入るとスザクがいた・・・朝から学校に来ることが珍しいと思ったが他には特に気にしなかった(しないようにした)

「あぁ、おはよう。スザク・・・」

「少し話したいんだけどいいかな・・・」

スザクの笑顔が   怖い ?

人が来ない階段までいき話しを聞くことにした。
そこに行くまでスザクは俺のほうを見ようとしない・・・

「これ・・・ルルーシュだよね?」

そう言って渡された一枚の写真・・・そこに写っているのは確かに自分。
客と肩を並べて歩いている知られたくない・・・じぶん・・・。

「・・・やっぱり、きみなんだ・・・その人だれ?」

スザクの声が遠い・・・自分が何を言っているかわからない・・・

「・・・なんか裏切られた気分だよ・・君が・・・もういいや・・・じゃぁね・・ルルーシュ・・・」

裏切った??何を??お前に何がわかる・・・・   自分を守る為にはこうするしかなかったのに・・・お前に会ってやめられていたのに・・・お前がいなきゃ・・・スザクが・・・・

ノイズの様な音が頭に響く・・・・幼い自分とスザク・・・あんなに傍にいられたのに・・・今は・・・・・・・・・   

ルルーシュの横を通りスザクが立ち去る・・・そのすれ違い様に囁かれた言葉

「   キタナイヨ   」



――――――――――――――


「・・・・・・」

目覚めたルルーシュは自分の部屋の天井を眺める・・・

「はは・・・・いい夢・・・」

髪を掻きあげながら幸せそうに微笑む・・・。

自分からはスザクから離れられない・・・(離れたくても)

だからスザクから離れてくれればいいじゃないか・・・なんでもっと早く気付かなかったんだろう・・・

ユフィのそばにもいて俺のそばにもいるスザクなんて・・・いらない・・・ブリタニアの狗なんていらない・・・親友なんて・・・すきだなんて・・・・

    さぁ スザク    俺の事  ちゃんと 知れるまでの カウントダウンが  始まったよ     。




100216   修正。