秘密・・・





不穏








あまりの突然な話で頭がついていかないルルーシュはもう少し詳しく話してくれと母に問うた。

母は難にする事もなくはきはきと清清しいまでに話してくれた
ルルーシュが12の時各国のルルーシュと同い年くらいの子供のデータを取り中でも一番優秀だったのがスザクであったらしい、
スザクの身体能力やルルーシュとの相性までデータでわかっていたらしい・・・
そして新しい国を作り、その国に新しい王と王妃の子が出来れば尚の事国の安泰が見込まれていた。そうなればもうルルーシュが危険な目にあうことはない。

合衆国となるブリタニアには皇族制度はあるが国を治めるのは政治家の役目になるという日本の文化を取り入れる事になるからだ。
とマリアンヌが楽しそうにニコニコと笑っているのを見てスザクが声を発した。

「待ってください!それでルルーシュに性転換でもさせるつもりですか?!それはあまりにもひどくないですかっ?
いくら親だからって・・・そんな事僕は認められません!」

「スザク・・・。」

自分のことのように怒るスザクを見てルルーシュは気恥ずかしい気持ちになる。
顔が熱くなるのを感じる・・きっと今自分は赤面しているのだと思うと顔を伏せずにはいられなかった。
でもなんで私が女になる前提で話しているんだろう・・・?


「あら、そんな事させないわよ!!でも今の科学で出来ない事ってないのね!私も驚いたわ」

そんな言葉を聞き余計に意味がわからなくなった二人はマリアンヌを見つめる。

「それは私から説明してやろう・・・」

不意に後ろから声がかけられた。
その声の主はまだ幼さの残る顔ででもどこか大人びている雰囲気の緑色の髪をした女性だった。

「あら、もう来ちゃったの?まだ呼んでないはずだけど?」

マリアンヌが意外だとでも言いたげに言葉にする。

「ゆっくりもして居たかったがピザが切れてな・・・暇になったんだ」

フフフと笑う怪しげな雰囲気にルルーシュは少し身構える。

「初めましてルルーシュ・・・それと枢木スザク。私のことはC.Cでいいぞ。私がお前たちに未来を渡してやる」

何か威圧感のある言い方にスザクもルルーシュも口を開けなかった・・・。

そんな2人の事は見向きもせず話し始める。

「まずルルーシュに子供を育てる場所が必要になる。でもそれは何年か前にもう作っておいたな・・・」

「な、なんだって?!そんな物いつ・・・はっ!!」

ルルーシュが何かを思い出したようで顔が青ざめる・・・

「落ち着け話の途中だ・・・まったくヒステリーな奴だ」
というと話を続けた。
「そしてルルーシュの中に作られた物が他者の遺伝子を取り込むとごく自然に近い形で受精卵が出来る。
そうなれば後は女性と同じような経過で育っていく。」とC.Cは言った。

「・・・・・他者の遺伝子??」

ルルーシュはこうゆう事に疎いのかまだわかっていないようで頭にクエッションマークをつけていたがスザクは話の内容を理解し顔を赤らめていたのと、本当にルルーシュとの子供が出来るのかとも少なからず喜んでいた。

「ルルーシュ・・・あなたまだわからないようね…まったく…頭はすごくいいのに、どこで育て方間違えたのかしらね〜?」

はぁー、とため息をつくマリアンヌは少し考えはっ!と何かを考え付いたようだった。

「そうだわ!これから枢木首相が来るまで時間はあるんだものもう少し2人で色々話しなさい!そうしなさい!」
といって2人を謁見の間から出そうとするマリアンヌに堪らずスザクが声を出す。

「え・・・!ちょっと待ってください!!2人って・・自分がルルーシュに説明しないといけないじゃないですか!この子全然わかってないですよ!」

スザクが慌てて講義に出た様子を楽しそうに見ながら「そうねぇ♪よろしく☆」等と軽く返して部屋から出してしまった。

二人が出たいってからC.Cはマリアンヌに「本当に息子思いな奴だ・・すぐに食われてしまうと思うぞ」と笑い皮肉めいた様にいったが「そうなれば本望よ」とマリアンヌは楽しそうに返したのだった。




10/02/03  修正。  ぱぱんが空気ww