秘密・・・




愛情








スザクの言葉を聞いて黙ってしまったルルーシュにやはり何か嫌な事でも言ったのではないかと不安になったスザクはルルーシュの傍に行きその手に触れる・・・

触れた手はぴくっと反応はしたが払いのけられる雰囲気は無く安心した。

「僕が触るのいや?」

伏せられている顔を覗き込むように聞くスザクにルルーシュの瞳が少し戸惑うよに揺れる。

「・・嫌、では・・・ない。」

むしろ暖かいその手は安心する温度でもっと触れていたいとまで思った。

「そっか・・安心した」

にっこりと微笑みルルーシュを見る。

とりあえず嫌われている訳ではない様で安心するスザクは先ほどの話をルルーシュに伝えようと心で覚悟を決める。
多分自分の私情が入ってしまってルルーシュに拒否されてしまうかもしれないから・・・
言おうと思う覚悟が出来ただけでも相当な物だと自分でも思いたい。

「さっきの話…C.Cだっけ?…あの人が言っていた話を君にしないとね」

自分はルルーシュとならこのまま一緒になっても構わない、むしろずっと居たい・・・。
でもこの話を聞いてルルーシュはどう思うか・・・それも心配だった

「あぁ・・・そうだな。あまり意味がよくわからなかったからな・・・お願いするよ」

ルルーシュがそういいながらスザクの手を握り返す。
その行動がスザクにとってとても嬉しい事だった。

「えと・・・君は子供がどうできるかはわかってるのかな・・?」

少し聞きづらそうにスザクが質問する。

「そうだな。そこはちゃんとわかっている。文献的な知識はちゃんとある・・・。」

あまりにもはっきり答えるルルーシュに少し呆気に取られる。
ただ言葉の終わりに少しためらいがあるように感じたのはきっと経験はないが・・・
という事なんだろう。

「そっか・・・ならよかった。もしもルルーシュが赤ちゃんはコウノトリが運んでくると思ってたら僕どうしようかと思っちゃった」

「そ!それは・・・あんまりにも私の事を馬鹿にしすぎではないか・・・!」

少しばかり傷ついたように言うルルーシュの顔は少し高揚したのか赤みがあってとても色っぽく見えてしまった。そんな顔されたら抑えられそうに無い・・・。こんな風に聞いたらルルーシュはどうおもうかな・・・。

「じゃぁ・・・ルルーシュは僕とそうなるのはいや・・・?」

触れていた手を頬に移して真剣な顔で問うスザクにルルーシュは一気に顔を赤らめる。

「(そうなるって・・・今の話の流れからは・・推定できる物はひとつしかないよな・・でも・・。)」

赤くなってスザクを見つめる事しかしなくなってしまったルルーシュにスザクは少し微笑みかけ唇に軽いキスをする。

「・・ねぇ。・・いや?」

キスの後耳元で囁くように言うスザクにルルーシュが軽く首を振る。

「(こんな風に聞くのはずるい・・・嫌といえなくなる・・・スザクを巻き込みたくないのに・・)」

自分の中で生まれてくる矛盾にルルーシュは目頭が熱くなる。
自分はこんなに涙が出やすい人間だったであろうか・・・?
スザクと再会してから自分がどんどん変わっていく・・・そんな自分についていけない。
そんな感覚になっているルルーシュにスザクまた口付けをする・・・今度は深く・・。









10/02/03  修正。 スケコマしなスザクが好きですw