秘密・・・ 変化 明るい日差しが窓から入ってくるとまだあまりはっきりしない頭でも朝だと認識できる。 いつもと同じ朝日に対しルルーシュは自分の体がいつもの様に思い通りに動かない事に気がつく。 だるいのもあるが腰とあまり口に出して言いたく無いところが痛む・・・。 その痛みでだんだんとはっきりしていく頭・・・・。 昨晩の事を思い出し布団の中にもぐりこむ・・・ そしてふと隣に誰もいないのに気付いた。 「・・・・スザクどこいったんだろう?」 無意識に思ったが口にしてから一気に恥ずかしさが来た・・・ なんでスザクが居ない位で不安になってるんだ・・・私は!! 痛む体を起こし窓の外を見るとスザクが何か武道の型を取っていた。 洋風な庭園には不釣合いな和風の道着があまりにも浮いていたがそれよりもその動きがあまりにも綺麗だったからすぐ声をかけられる位置に居たにもかかわらずまたベットに戻ってしまった。 「(あいつ・・・元気だな・・・)」 ルルーシュは歩くのも辛いというのにスザクは外で運動までしてる…その事に少し信じられないという気持ちでいた。 そんな事を考えてるうちにまた眠ってしまったらしい。コンコンと扉が叩かれた音で眼が覚めた ベットに座りなおし返事をする 「あ、ごめんねまだ寝てた?」 スザクが外で見た格好のまま部屋に戻ってきた。 まだベットで寝ていたルルーシュに申し訳ないという感じで声をかける。 「いや、さっき起きたんだが・・・」 スザクが外に居たからというつもりだったが何か言いずらくてやめた。 「僕が居なかったから不安になった?」 ルルーシュの頭を撫でながら恥じる様子も無くそんな事を言うスザクにルルーシュは赤面する 「そ・・・!そんな事は無い!!」 強くはいってみたが目を合せられないから説得力が無い・・・ 「そうなんだ!ごめんね」 ルルーシュが座っている横にスザクも座り頬を撫でる。 「日本に居る時から毎日やってる事だからなんかやらずに居られなくて・・ルルーシュ気持ちよさそうに寝てたから起こすのも悪いと思って・・・」 そうニコニコと笑っていられるとルルーシュは気恥ずかしくて何かと言葉に出来ないでいた 「あ・・・そうだどこか気持ち悪いとこない?昨日一様綺麗にしたつもりなんだけど・・・体。」 さすがにちょっと聞きずらそうなスザクにルルーシュはさらに恥ずかしくなる。 そうだった昨日気を失って自分では何もしていないのに体はさっぱりしているし、服も着ている・・・誰がやったなんて聞かなくてもわかっているはずだけど、ダルさと痛みでそこまで気が回らなかった。 「だ、い丈夫だ・・・」 穴があったら入りたいくらい恥ずかしい・・・でも嫌ではない・・・と思うルルーシュ。そんなルルーシュを見て顔がほころびっぱなしのスザクはとても上機嫌だ。 部屋いっぱいに甘い雰囲気を出す二人にいきなりの訪問者が来たのだ。 パタパタと騒がしい足音をさせてくる人・・・その人を追いかけてる女の制止の声 「お待ち下さい姫様・・!!」 そんな音が聞こえてすぐにルルーシュの部屋の扉が開かれた。 「ルルーシュ!!お久しぶりです!!・・・・アラっ?」 桃色の髪の毛にルルーシュと同じ…いや、少し薄い紫の瞳の女性がルルーシュの部屋に急に訪れた。 「ユフィ??」 突然訪れた訪問者に驚き立ち上がるルルーシュに「ユフィ」といわれた人が抱きつく。 「ルルーシュ!久しぶりですね!・・・でこちらの方は・・・?」 スザクを不思議そうに見てユフィが訪ねる。 スザクも立ち上がり一様お辞儀をしながら挨拶をする 「枢木スザクです。よろしくお願いします」 名前を聞きピンと来たらしく手をぱんと叩く・・・その仕草がルルーシュと似ていたのでスザクは思わずはっとする。 「あなたがスザクさんですか・・・あっすみません私、挨拶が遅れましたね。・・・ユーフェミア・リ・ブリタニアです・・・でも・・。」 ニコリとやわらかく微笑むユフィ・・ がその後信じられない言葉を聞いた 「私、スザクさんとは仲良く出来る自信ありません。」 スザクはその優しげな微笑から出る言葉に思っても見なかった事だったので長い間が開いても理解が出来なかった。 それはルルーシュも同じだったようでユーフェミアを見つめながら固まっている 「ユ・・・ユフィ?どうしたんだ?」 あまりのイレギュラーにたどたどとした言葉でしか話せないルルーシュにちっとも気にしていないユーフェミアがはっきりと答える 「私のルルーシュをとってしまった方ですもの!仲良くなんて出来ませんわ☆」 ユーフェミアの話してる内容と声のトーンが合っていない・・ こんな奇妙な感じになってしまった部屋の中で3人で話をする事を余儀なくされてしまった。 さっきまでの甘い雰囲気を懐かしんでスザクが心の中で大きくため息をつく。 10/02/03 修正。スザルル←ユフィの図が大好きvv |