秘密・・・ 疑問 ユフィの乱入があり慌しい朝が過ぎ、日も高くなり始めた頃スザクが思い出したかのようにルルーシュに言う 「そういえば・・・昨日ので出来てたりするのかな?」 おなかに手を当ててしゃべるスザクにルルーシュが赤面する 「お・・お前は何でそんな風に・・・!・・・このバカがぁ!!」 恥ずかしさのあまり部屋を飛び出していくルルーシュその後を追おうとしたがまだ道着のままのスザクが離宮をうろつくわけにもいかず、とりあえず着替えようと追う事をあきらめた 「(どうせ此処から外には行かないよな・・・)」 ルルーシュがほとんど離宮から出ないといっていたのを思い出し着替えを始める 一方部屋を飛び出したはいいがいくところも決めていないし、飛び出してきてしまっただけに戻りにくいルルーシュは離宮にある外のテラスに人がいるのを見つける。 「(あれはたしか・・・)」 C.Cと言ったか・・・「お前達に未来を与えよう」と横柄な態度で話していた人物だ・・・。 「・・・ん?なんだルルーシュじゃないか。どうした?枢木ともう何かあったのか?」 にんまりと何か意味深笑い話しかけてくる。 「な・・・なんで知っている・・!」 「おや、カマをかけただけだったんだが・・・本当に手を出したんだな。あの坊やは・・・」 ルルーシュの判りやす過ぎる反応で何となく想像のついたC.Cは仕事が速いなと茶化すように言う 「そん、な、事より・・!もう少し詳しく私の体のことを教えろ!」 羞恥で死にそうなほどを耐え自分の事を詳しく聞くことにした。 +++++++++++++++++++++ 一方スザクは広い離宮の中でルルーシュを探し回っていた。 すれ違う人は少なく皆スザクを知っているようであった。 それもこれもルルーシュの母であるマリアンヌが絡んでいるんであろう・・・。 まぁ、親に反対されるよりはこのくらい賛成されていたほうがいいのか・・・。 「ここにもいないか・・・それより俺ここの構造よく知らないんだった・・・ここどこだろう?」 ルルーシュを探し回っていてもとの部屋がどこだか忘れてしまった。 しばらく歩いていると見覚えのある部屋の前に着いた 「(確かここはマリアンヌ様の部屋だったな・・・)」 記憶を辿り思い出していると不意にドアが開かれた 「アラ・・・!」 「あっ・・・すみませんっ」 急に開かれた扉に驚き中から出てきたマリアンヌに咄嗟にあやまる 「どうかしたのかしら?」 スザクがいたことに初めは驚いたがすぐに笑顔に変わる・・・が、その微笑みは優しさからくるものではなくて何か楽しい事が聞けるかもしれないという好奇心の塊のような笑みだった事にスザクは気づき顔が引きつる・・・。 「あ・・えと、ルルーシュを探してまして・・・」 しどろもどろと話し出すスザクそんなスザクに構うことなく話し出すマリアンヌ 「心配しなくてもそのうちひょっこり戻ってくるわよ!あの子またつまらない事で逃げ出したんでしょう。」 そんな風にいうと少し話がしたいとスザクを部屋に招き入れる 断るすべが見当たらないスザクは根掘り葉掘り聞かれるんだろうか・・・と思いながらも素直に部屋にはいり椅子に座る 「それで・・・私達が望んでいる様に事は進んだのかしら?」 人のよさそうな笑顔を崩すことなく話し出すマリアンヌに少し不安を覚えつつスザクも話し出す 「聞かなくてもマリアンヌ様はわかっていらっしゃるんじゃないですか?」 スザクも長年掛けて築いてきた上辺の笑みで答える 「あらあら、そんな風に返されるとは思ってなかったわ。そうね・・・会ったのがあなたじゃなくてルルーシュのほうならすぐにわかったと思うわ。あの子隠してるようで隠せない所あるでしょう?」 そう楽しそうに話すマリアンヌにスザクがこの人にはかなわないな・・・と思う 「本当に僕でよかったんでしょうか・・・とは言っても今更あきらめたりは出来ませんが・・」 困ったように笑うスザクをみてマリアンヌはフフフと声を出し笑う 「ご馳走様。その顔だけでおなかいっぱいだわ」 マリアンヌはスザク達がうまくいったとわかると引き止めて悪かったと言いスザクを解放した。 そしてスザクが部屋を出る直前に「ありがとう」と伝えられる その言葉で「あー、やっぱりこの人はルルーシュのお母さんだ」と思った。 10/02/03 修正。 イケイケなお母様が大好きです |