そうだ!!温泉に行こう!!







〜第二話〜







何とかスザクからの嫌がらせが終わり少し経つと上がろうという事になり助かったという気持ちで温泉から出た
湯から出るとやっぱりのぼせているらしく少し頭がふらふらとして気持ちが悪い。

「(くそっあんなイレギュラーさえなければこんなことには・・・)」

くらくらとする頭で着替えをしているとこの状況の元凶が話しかけてくる。

「よく我慢できたね・・ルルーシュ・・。」

後ろで着替えているリヴァルに聞こえないくらいの声でそういわれると激しく怒りが込みあがってくる。

「お前・・・もう俺に触れるな・・!」

きつく睨み付け威嚇するとさすがのスザクもまずいと思ったのか平謝りをする

「ごめんね、ルルーシュそんなこと言わないでよ・・折角の旅行なんだし・・・」

しゅんとうな垂れるスザクに耳と尻尾の幻覚がルルーシュには見えるようだった。
この顔にルルーシュはとても弱い・・・そんな事を知ってか知らずかやっているスザクに「はぁ〜」と大きなため息をつきとりあえず怒りを納める。

許してくれたルルーシュが着替えを済ませ髪を乾かしているその後姿を見ながらスザクは思う。

「(ルルーシュが温泉に入ってほんのり赤くなってるところなんて見て僕が我慢できるわけないじゃないか・・・)」

にこにこと機嫌のよさそうなスザクを見てリヴァルが話しかける

「なんか機嫌良いなぁ。スザク。やっぱり日本人はこういうところ好きなのか?」

「ん?あー、まぁそうだね」

ルルーシュと一緒ならと心で思いながらスザクが答える。


三人は脱衣所から出ると土産物屋が目に入る。

「ちょうど良いからナナリーへ買っていくもの見ていくよ」

とルルーシュが二人をおいていってしまった。

残された二人は土産屋の前のいすに腰掛ける。
スザクはルルーシュの様子を伺いながらリヴァルと会話をしているとリヴァルが何かを思い出したようでどこかにいってしまった。

スザクはルルーシュを探しに店に入ろうとしたときに他の女性客から話しかけられる。

+++

その時ルルーシュはナナリーへのお土産を探しながら店内を歩いていた。

「(うっ・・やっぱりあんまり気分が良くない・・・こんなんじゃまともに選べないな・・・もどるか・・・っ!!)」

戻ろうとしたときに目に入ったのはスザクが知らない女と話している姿。

しかもその女はスザクの腕をつかみ妙に体に密着していた。
それをまんざらでもない様子で受け入れてるスザク・・・。
そんな様子を見て気分が悪いのが悪化するむかむかして苛々する・・・。

その様子に気づかないフリをして違う出口から店の外に出る。

「(はぁー・・・。何をしてるんだ・・・俺は・・。)」

明らかに嫉妬しているのは自分でもわかっているが・・・むなしいな・・。
そんな事を思っていると一人の男に声をかけられる。

質問してきた男に答えているとスザクの声で呼ばれる・・・

「ルルーシュ!!」

そう聞こえると男は礼をいい離れていく。

「何だ・・・スザク。」

さっきの場面を思い出しわざと機嫌のよくない声で答える

「何で一人で出て行くんだよ!!探したじゃないかっ!それにさっきの奴何っ?」

明らかに怒っているスザクに少し驚きながらルルーシュも不機嫌に返す。

「別にお前と一緒に出る必要なんてないだろう。さっきの奴は迷ったから場所を教えてくれと言われただけだ…!お前こそ・・・」

最後の方は聞こえないくらいの声で言うとその場から動こうと足を進める

「ちょっと待てよ!俺が何っ?!それに一人でいてあんなに簡単に声掛けられるなよ!」

本当にキレてしまったらしくいつもの口調じゃないスザクはルルーシュの腕をつかみ引き止める。
でもルルーシュは誤る気になんて成れなくてその手を振り払い歩みを進める。

険悪な雰囲気の中先ほど別れたリヴァルが来た

「おーい!2人とも!!今から宴会場で夕飯だぞぉ!・・・って2人ともどうした?怖い顔して??」

リヴァルが来て険悪だった雰囲気を悟られる。

「なんでもない。少し2人して迷ってただけだ。な、スザク。」

ルルーシュがそう誤魔化すとスザクも不機嫌ながら「ああ。」と答える。


10/02/11    修正。スザルルは嫉妬もおいしいの^p^w