このお話にはスザルル要素意外にも他CP要素が含まれるので設定+注意を・・・
注意
・スザルルではありますが一部の表現でリヴァルルが出てきますよ!
・若干ですが性描写を思わせる場所があります(スザルルで)
・スザクがひどいです!
・ルルーシュとスザクは付き合ってるみたいな感じだけどスザクには彼女がいるらしい
・ルルが一昔前の少女マンガのヒロインだ…
・リヴァルが若干キャラ崩壊(いい意味で←
・二期?一期?どっちだろ…






―友達でいたい―






いつからだろう・・・友達だって意識しないといけなくなったのは・・・

前から思ってた。周りの人とは違うって・・・其処に惹かれたのもあるけど、どこか寂しそうにも見えた君が・・・とても心配だった。あまり笑顔が無い君…に笑って欲しくて…自分を見て欲しくて・・・。


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「お〜すっ!ルルーシュ!!また遅刻かっ?」

二時間目が終わった後に教室に入ってきたルルーシュはリヴァルにからかわれるように言われる。

「あぁ、少し体調が優れなくてな・・・でももう大丈夫だ」

席に着き笑顔で答えるルルーシュを見てリヴァルは安心する。
この笑顔を向けてくれるようになったのは少し前・・・出会った頃は話すら聞いてくれなくて本当にめげそうになった・・・。
でも、いつだったか賭けチェスで大損する所をルルーシュが助けてくれて…それから少し話を聞いてくれるようになった。今では愛車のサイドカーにまで乗ってくれるし、こうして普通の友達として接してくれる・・。
でも…最近になってからは俺が変わってしまった・・・。
その原因はこの前来た転校生。「枢木スザク」…ルルーシュの幼馴染らしく、仲が…いいらしい。
スザクと話す時の声も表情も全然違う。
そう…まるでルルーシュが一番大切にしている妹のナナリーと話す時の声や表情と一緒だ。
幼馴染・・・そんなに特別なのだろうか・・・?

「今日はスザク来てないのか・・・」

残念そうな声でに言うルルーシュの言葉に胸がちくちくする…なんで・・・。

「あ〜・・さっきまでいたけどなんか隣のクラスの女子に呼ばれて出て行ったな・・・」

自分の思いを表面に出さないように自然に会話をする。

リヴァルの言葉にぴくっと反応をしたルルーシュは一瞬悲しげに目を伏せていた。
そんな表情を見たリヴァルはさらに胸の中にモヤモヤを抱える。

「そうか・・・あ、そうだリヴァル、この間言っていた本が見つかったから貸すよ」

いつもどうりのルルーシュに戻り話を始める

そんな日常的な会話をしていると何か視線を感じた。

――スザク?――

視線の先にはスザクがいた。
一瞬鋭い殺気のように感じた眼差しは勘違いだったようですぐに微笑み話しかけてくる。

「あ、おはよう。ルルーシュ・・遅刻?」

にこやかに聞いているがルルーシュは浮かない顔をしている

「あ、ああ・・・少し体調が優れなかっただけだ・・・」

「そうなんだ!ちょっと話があるからいいかな?」

ルルーシュの腕を掴んで教室を出て行こうとする

それに…先ほどの殺気は勘違いではなかったようだ。教室を出る際にはっきりとスザクの顔を見た・・・
あれは敵意の眼差しだ…そんなに大切なら・・・もっと大事にしてやれよ…。

何となく・・・いつもなら追いかけたりしないけど・・・今日に限って二人を追いかけてしまった。

屋上で話しているらしいが・・・何か異様だ・・・

扉越しに聞こえる声は何か言い争っているようだった

「何でお前の指図なんか受けなくちゃいけないんだ!」
壁に押さえつけられたのかどんっという音が聞こえる
「お前は――」

壁越しで聞き取りずらいがスザクの口調がいつもと違い…まるで別人の様で驚いた。

「・・・ちょっ・・・やめ・・ろっ!!」

「君が悪い」

そう聞こえると今までよりも違う意味でやばい雰囲気を感じ取った。

でもそれよりも「あ〜やっぱり・・・」と思うのがあった・・少し前から思っていたことだ。
仲が良いといっても限度がある…二人の距離・お互いの視線…思い当たる節だらけだ…。

知らぬ間に唇を噛んでいたらしく口に血の味がする

時折壁越しに聞こえるルルーシュの甘いような声に耐えられずその場を離れる。

結局3時間目に二人が戻ってくるわけも無くそのまま終わる・・・
次の体育の授業の為に着替えを済まして校庭に向かおうとした時に忘れ物をして更衣室に戻るとそこにはルルーシュがいた。

「あ、リヴァル・・どうした?わすれものか?」

あまりにも自然なルルーシュに驚き、一瞬呆けてしまったがすぐに普段どおりに戻り話を始める

「あ、ああ!外で体育なのに運動靴忘れちゃって!!」

おちゃらけていうと普段どおりに出来る・・・大丈夫だ。

「そうなのか。外だと知らなかったから助かったよ」

そういいながらロッカーに制服の上着を掛ける

ワイシャツ姿のルルーシュの首元に赤い痕があり一瞬目のやり場に困りまた話を振る。

「そういえばスザクはどうしたんだ」

ルルーシュと一緒にいたはずのスザクがいなくなったのも気になり聞くとルルーシュの雰囲気があからさまに変わる

「あぁ・・なんか用事があるらしくて…早退したよ・・・デートらしい」

無理やりに笑顔を作っている事がわかる・・・
何でそんなに辛そうなのに一緒にいるんだよ・・・!
なんで・・・スザクなんだ・・・。

そう思ったら何か我慢が出来なくてルルーシュを後ろから抱きしめていた。

「そんなに辛そうにすんなよ・・・放っておけなくなるじゃん・・。」

ルルーシュの細いからだは俺の手を拒む事は無いけれど信じられないようで固まっていた。

スザクがいけない・・・大事にしてやれないならとられても仕方がないはずだ・・・。

俺は気のいい友達でいたかったのに・・・。

これからどうすればいいんだ・・・!










10/02/04  修正。