「―友達でいたい―」の続編です。 【注意!】 読みきりですが中途半端です; しかもドロドロの昼ドラのような展開です;; 甘いスザルルが好きですがたまにはこうゆうのも書いた方が良いかと思ってみました・・。 リヴァル…これリヴァルかしら・・? スザクが人格破たん者的・・。 ルルーシュも意外といかん・・・← 初めて書くシリアスムードにざわ・・ざわ・・・とした心境です ※リヴァルル色が強いので注意!! ―友達のままでいられない― あの時の気持ちは嘘なんてひとつもなかったんだ・・・。 きっと君に対する思いが強すぎて…その思いのせいで君を失っていくなんて・・・どうやったらわかったんだろう・・・・。 〜スザクsaid〜 毎日ずっと一緒にはいられない・・・だから少しでも君を独占したい。 ただでさえ君は大切にしている物が増えた。 前は俺とナナリーだけの物だった君の笑顔が今では何人もの人に向けられる・・・。 周りの仲のいい友達に・・・ 再会してから思った。 「友達」・・俺だけの特別な言葉がそうじゃなくなってしまっていた・・。 こうなったら俺はどうやって君の特別になったらいい? どうしたら「特別」を取り戻せる―? そうして考え付いた先は奪う事・・・。 間違っているとわかっていても止められない・・・。 もし君のことを奪いつくしても決して僕はルルーシュにあげないんだ・・・ だって・・・そんな事をしたら君は俺を求めなくなるから―。 君が傷つくたびに君の中に僕が刻まれるんだ・・・それは俺にとっての喜びで君には悲しみでしかないけど――それがこんなにも幸せなんだ。 こんな俺はどこかおかしいね・・・。 〜ルルーシュsaid〜 糸が絡まっていくような気分だ・・・もがけばもがくほど深みにはまる・・・・。 抜け出したいのに抜け出せない・・・・。 「友達」と思っていた人物から受けたのはひどい裏切り――いや、違う。きっとあいつがああなったのは俺のせい・・・全部欲しいと願ったから・・・だけど俺から望めばあいつは離れていくだろう・・・だから望まない。 あいつの思っている事は俺とはきっと…違う。…昔のあいつが好きだった。 幼いときに見た笑顔が好きだった――暖かな手が好きだった――…でも今はもうそんな事がむなしい 触れ合えばお互いを傷つけるだけとわかっていても触れるその手は体温より熱いんだ・・・。 そんな事を終わらせたいと思っている時・・・。俺はまた「友達」を失いかけてる・・・。 こいつは優しいから・・・きっと俺に同情してしまったんだ・・。 そんな風に思わせている自分が情けない・・・。 惨めだと思う自分からはただ哀れむ涙しか出てこない・・・。 優しさにすがり・・・「友達」を裏切る・・・。 こんな俺はきっと救われてはいけない・・・・・。 ―友達のままではいられない― 抱きしめた背中はあまりにも細くて・・・折れてしまいそうな程だった。 そんな背中を震わせて泣くのを我慢しているルルーシュに痛く胸が締め付けられる。 「辛いなら泣けばいい・・・我慢する事じゃない。」 リヴァルがいうとルルーシュは声なは出さないが大きな涙をぽろぽろと落としその涙が後ろから抱いているリヴァルの手に落ちる・・。 その涙の感覚に耐えながらリヴァルが声を振り絞る 「俺は・・!!お前の事が好きだ・・・!!だから…辛そうにしてたら放っておけないっ・・・!」 絞り出すような声で伝えてくるリヴァルにルルーシュが振り返る 「・・なに、言って・・・うぅっ・・・俺は、別に・・・っ」 しゃがみ込み必死で涙を止めようとするルルーシュ・・・そんな痛々しい姿を見たことの無かったリヴァルは思わずルルーシュの頬に手を触れる。 流れている涙をふき取りそのまま瞳に唇を寄せる。 「好きだって言っただろ・・・俺は好きな奴の泣いた顔はあんまりみたくない。ましてや他の男の事でなんかで泣いてるなんてもっと嫌だ・・!だから…俺を頼って・・ルルーシュ・・」 切ないように擦れるリヴァルの声…そのままに少し強引にルルーシュの唇を塞ぐ。 このキスで今までの関係は全部なくなってしまう・・・ そうは思ったがもう関係ない――だってもう自分の気持ちを抑える事が出来ないんだから・・・。 「リヴァ・・ル・・?」 キスをされた事に少し戸惑っているようで泣いていた瞳の涙の流れは止まっていた。 その濡れたアメジストの瞳がリヴァルの青い瞳を映す・・・けど、どこか違う所を見ている様なその瞳に気がつくリヴァル。 「お前は…!こんな時にもあいつの事考えてるんだな…っなんで…っあいつなんだよ――!!」 リヴァルが静かだが確実に怒りのこもった声でいうとルルーシュの肩に手をかけ押し倒おす。 ルルーシュに抵抗する素振りは無いがどこか驚いたようなその瞳が自分を写している。 その状況に満足ではないが安心したような気持ちでルルーシュに語りかける 「嫌だったら今すぐ俺を押しのけて・・・ルルーシュ。」 そういうリヴァルは優しい友達・・・とはもう違っていた―― 今ルルーシュが考えてる事をわかっている様であった・・・。 スザクしか知らない自分は他を受け入れたらスザクから開放されるのではないか・・・そこまで行かなくても自分の執着は薄れるのではないか・・・こんな浅はかな考えが読まれているような感覚のルルーシュは拒む事は出来なかった・・・否、しなかった。 だからずるい自分は友達だったこいつも傷つける・・・そう思ったルルーシュから出た言葉 「俺は・・・あいつを忘れたい・・・」 本当に小さく出された声にリヴァルは頷き・・・そして今度は深く口付ける―― 糸は絡まり続ける・・・自分も相手も絡みつけ逃げられなくなり――もがくほど苦しく・・・でも強く食い込むその糸を・・・はずしたくないと思うようになってしまったのは・・・きっと優しい青のせい――救われてはいけない自分を救おうとしてくれた優しい友達・・。 でも・・・その優しさに触れれば触れるほどに深く刻まれている翡翠に気付く・・・こうしてどんどん落ちていってる暗い先にはいったい何があるのだろう・・・。 こんな俺をお前はわかっているのかな・・・? 10/02/05 修正。この話は本当にすらすら書けて楽しかったが読み返すと誰もまともなやつがいない気がする…皆ヤンデレらw |